私は小さい頃からものづくりが大好きだったので、デザイナーになろうと考え、日本大学芸術学部に入学してデザインを学びました。
工業デザイン部門の仲間と話すとクルマのデザインに興味のあるメンバーが多かったです。僕もクルマにも興味はありましたが、カメラや電気製品のデザインにより興味がありました。
大学時代には演劇にも興味があり、寺山修司さんがやっていた独自性の高い劇団「天井桟敷」の劇団員となった時期もあります。美術担当の小竹信節さんにいろいろ教わりながら、舞台作りのスタッフとしてかんばってみました。
特にすごかったのが1981年に行われた、同時進行する5つの舞台の周りに客席があるという画期的な演劇「百年の孤独」の舞台作りでした。